統計にもよるが,突然死の50~80%が心臓に原因がある心臓突然死といわれている.心臓突然死の多くは不整脈によるものと推測され,心疾患のある患者に多いと考えられているが,明らかな疾患が確認できない健常人や若者にもしばしばみられる.心室頻拍,心室細動,torsades de pointesなどの心室性不整脈は早期の除細動が救命率の向上には不可欠であり,最近では2004年に厚生労働省が,AED(自動体外式除細動器)を一般の人でも使用できるように通知したことにより,心臓突然死に対する社会の関心も高まっている.
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