抽象化処理の相互作用による概念の創造過程－人間のように思考する電子頭脳

摘要

人間のように思考する電子頭脳をどのようにして実現するか？わたしは人間のように思考する電子頭脳の基本構成を，5感の離散信号を処理する抽象化処理演算器として示し，その相互作用による概念の発祥過程を説明する．これまでに開発された情報システムは，既存の計算機アーキテクチャとオペレーティング·システムという概念に基き，設計者が前もって記号の意味を定義すると同時に偏見とも定義してしまうので，概念や常識の新規創造を加速することに不向きなアーキテクチャであった．ここでは，これまでの研究アプローチから脱却した方法論を示し，人間のように思考する電子頭脳の基本構成を示すのと同時に，その相互作用による社会的知識処理の過程を明らかにする．