エージェント技術から見たテレビの未来像

摘要

世の中に登場してから今に至るまでの50年間，テレビは人々の「世界を見る窓」として活躍してきた（図1）．特に，そのとき正に起っている出来事の多くはテレビを通して伝えられ，多くの人々がテレビの前に集まってスポーツ中継に熱狂したり，機動隊の突入シーンにほらはらしたりしてきた，テレビは同時に，「他者とのつながり」を感じさせてくれるものでもある．月曜日の学校では，土曜夜のお笑い番組の話題が持ちきりであった．いわゆる「ながら視聴」も，世間の話題から遅れないために張っているアンテナのようなものかもしれない．