投資家の関心も高まりMAが活発化

摘要

需要構造や巿場環境の変化を背景に欧州の紙パルプ業界ではこのところMAが活発化しており、2021年も慌ただしい一年になった。欧州業界における最大の合併の一つが昨年末に具体化した。それは、スウェーデンのビレリュード·コルスナスが米国に本拠を置くコート紙専業のヴァーソを8億2,500万ドルで買収し、併せて抄紙設備の一部を板紙製造用に改造する計画を発表したことだ。この合併は今年4～6月期の完了を見込んでいる。このほか、マイヤー·メルンホフはコトカミルズの買収を済ませ、フレッシュパルプを使用するパッケージング事業への拡大が可能になった。