閉塞性睡眠時無呼吸が海馬領域血流量と海馬CA1神経活動に与える影響と交感神経の関与

摘要

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、上気道の閉塞による無呼吸が一時間の睡眠の間に5回以上繰り返されるものであり、認知症、うつ、循環器疾患の病因の一;3と考えられている。また、海馬は認知機能の中枢であり、認知症やうつなどの際に機能や形態が変化することが報告されている。これらのことから、閉塞性睡眠時無 呼吸は海馬機能に影響を及ぼすと考えられるが、閉塞性睡眠時無呼吸時の海馬機能の変化については不明な点が多レ、。そこで本実験は、閉塞性睡眠時無呼吸による海馬CA1神経活動と海馬領域血流の反応の変化と交 感神経活動、循環動態との関わりを明らかにすることを目的とした。