内外石油事情: 第46回 米国の原油生産回復状況

摘要

国際原油市場は、七月一八日のOPECプラス会合の減産縮小合意以降は、中国等へのコロナウイルスのデルタ株の影響懸念等から八月下旬に一時下落したものの、九月一日のOPECプラスでの減産合意遵守決定後の価格は漸増で推移している。OPECプラスによる減産縮小幅が毎月四〇万バレル／日とされていることが、コロナ禍の収束期待による需要増を満たすには少ないと認識されているため、原油価格が引き続き下方硬直となっている（以上、既報）。