若齢グイマツ海岸林に対する初回列状間伐の効果の検証

摘要

高密度植栽された海岸林の帘度筲理では列状問伐が提案されているが，海岸林に対する列状間伐の効來を検証した研究はな い。列状間伐の効果を検証するため.2014年5月.北海道浜中町のグイマツ海岸林において1伐2残（33)の列状間伐なら びに比較のための千鳥状間伐を劣施した。併せて無間伐区を設定した。問伐直前と2017年1Q月，2020年8に調査木の生存 確認と胸高直径，樹高の測走を行った。間伐後の林冠閉鎖は2015年6と2020年8月に全天曼写真を撮影して評価した。また. 両間伐区の林冠ギャップ内に風速,汁を設置して風速を測定した。ぬ:径成鉍の促進という意味七の間伐効采は認められたが，列 状間伐と千鳥状間伐で違いは認められなかった。列状間伐区では間伐後6年で林冠閉鎖しなかったが，間伐効果は3年以上は 認められなかった。また，列状間伐区と千鳥状間伐区の林冠上では鉍人風速がlOm/sを超える日もあったが林尅ギャッブ内で 強風は観測されなかった。これらの結果から.長期の間伐効果を期待する場合は約3割以上に間伐率を上げる必要があること が示唆された。また，強風被宵はほとんど心配ないことが示唆された。