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建築家のフイブラリー 第8回 人間とエンジニアリングへの眼差し

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摘要

岡部憲明(以下,岡部)フランス·パリの5区に6区にまたがるカルチェラタン周辺に暮らしていた時,取り扱う本の種類や,規模など多様な本屋に出会いました.いちばん通った本屋は,かつてオデオン座の脇にあった建築書をメインに扱う「Le Moniteur」(現在はパリ建築博物館に移転)とサン·ジェルマン·デ·プレ教会の正面のサルトルなど著名人が通ったカフェ「Les Deux Magots」の隣にあった書店「La Hune」です.La Huneは深夜24時まで開いていて,1階に文学や哲学書,上階に建築,デザイン,ファッションに関する書籍と,世界中から選りすぐった書籍が並ぶ素晴らしい本屋でした.今はすぐ近くにあったフランスを代表するガリマール出版社が運営していた本屋跡地に移転し,高級な写真集を置いていたりと,かっての雰囲気はなくなってしまいました.ソルボンヌ大学にあった「PUF」という大学出版局は日本では文庫クセジュシリーズとして販売されている学術書籍を中心に扱っていたのですが,現在は街中に移転し,シリーズの中のほしい本を伝えるとその場でプリントしてつくるという営業形態に変わっています.ただそれはネットで本を買うことと同じで,本に囲まれて見比べながら選ぶのが本屋ならではの面白い経験なのだと再認識しました.カルチェラタンにある「Gibert Joseph」という本屋は,文房具だけ,レコードだけ,地図だけと専門ごとに分かれた店舗が何軒もあります.そこでは車や航空機などの本を買っていました.これらの分野はまだ歴史が浅いこともあり,一般向けの写真集と専門家向けの技術書の間の書籍が少ない.でもここでは書籍にバリエーションがあり,たまに割引価格で置かれていて,よい本に出会うことが多くありました.ジヤコブ通りにある「Librairie Meritime Outremer」という海専門の本屋は,船に関する本はもちろん世界中の海図が置いてありました.「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」(本誌0206)のコンペをやろうと思い,この本屋を訪れて横浜湾の海図を見つけた記憶があります.他にも,サンジエルマン通りの大型書店「Eyralles」や6区のサン·シュルピス教会の脇にあった宗教系の書籍が並ぶ本屋など,パリの街を歩くと質の異なる本屋に巡り会え,創作の要となっていました.残念なことに10年くらい前から本屋がなくなってしまったり,オーナーが変わり取り扱う本の種類が変わってしまったり,とても残念に感じてしほす.ただパリの友人によるとフランス政府はECサイトで購入した書籍の無料配送を制限する法律を制定し,街の本屋が残るように対策しているようで,私としては喜ばしく思っています.また私がレンゾ·ピアノ,リチャード·ロジャース,ジャニー·フランキーニと共に設計に携わったポンピドー·センター(1977年竣工)は図書館を含んだ近現代アートの拠点をつくろうと始まったプロジェクトですが,すべての本は開架式だし,夜10時まで開いていて,図書館を使いながらパブリックに対する広がりをつくり上げています.広場に面する1階の書店「Flammarion」もいい本屋で,展示会場のカタログだけでなく関連書籍まで売られていて,本を重視する姿勢が貫かれています.

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  • 来源
    《新建築》 |2022年第12期|22-23|共2页
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  • 正文语种 日语
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