EMC試験機関連、空間電磁界可視化

摘要

EMC（電磁両立性：Electro-Magnetic Compatibility）は、不要な電磁波を出さないEMI（電磁干渉性：Electro-Magnetic Interference）と電磁波を受けても誤作動しない耐性であるEMS（電磁感受性：Electro-Magnetic Susceptibility）のバランスを意味する（第1図）。特にEMIは、古くから限度値が確立し法的な規制がかけられている。電磁波には、放送波、無線、携帯電話などの「意図的に電波として送信」するものと、モータやリレー·スイッチなどの電気接点、マイコンのデジタル回路などから発する「意図しない電磁波（ノイズ）」があり、後者の「意図しない電磁波」が前者の「意図的に電波として送信」するものの強度より高いと放送·通信などに妨害を与えることなる。このため電子機器は、不要な電磁波を測定して限度値以内であることを確認しなければならない。もし限度値を超えている場合は、対策、設計変更などが必要となる。