Alによるマガキ幼生同定技術の開発

摘要

する装置）を用いた（Kakehi etaL, 2021）.宮城県は広島県に次ぐ養殖カキの産地であり,種ガキ生産 においては国内種苗販売量で第1位である.種ガキの生産 は,マガキMagallana gigasの幼生が発生する7-8月に採苗 器を海中に投入し幼生を付着させる天然採苗という方法で 行われる.採苗を成功させるには,浮遊幼生の観測を行い, 適切な時期に採苗器を投入することが重要である.震災 後 松島湾ではマガキ幼生の発生が不安定になっており, 幼生調査の重要性が増している.幼生調査を効率的に行 い,マガキ養殖の効率化、安定化につなげるため,本研究 では機械学習、ディープラーニングを活用した幼生計数技 術の開発に取り組んだまた.プランクトンの撮影には, 顕微鏡に替わる新たな撮影装置であるマイクロイメージン グデバイス（MID,撮像素子の上に試料を直接載せて撮影