アリル基をもつアニオンーノニオン重合性乳化剤：合成と建築用塗料としての性能

摘要

長鎖アルキル基（炭素数：10~16)が片末端に結合した重合度の異なるポリオキシエチレン（重合度：4~10)のもうー 方の末端ヒドロキシ基にアリルグリシギルエーテルを付加し，発生したヒドロキシ基をスルホン化してアニオン-ノニオン重合性界面活性剤を合成した。これらの界面活性剤を約0.1phr使用し，少量のメタクリル酸を含むBA/MMAラテックス（固形分：4696)を合成することにより，そのアルキル基の大きさおよびポリオキシエチレンの重合度の変化が乳化能およびそれを使用したラテックスの建築用塗料適正に及ぼす効果を検討した。