放射線ラインセンサによる配管平面撮影法の高度化（前編）: 放射線源ーラインセンサ「一体式」による撮影およびデータ解析方法の確立: 放射線源ーラインセンサ「一体式」による撮影およびデータ解析方法の確立

摘要

プラントに設置されている被覆配管では、被覆材が経年劣化して雨水が浸入しCUI（Corrosion Under Insulation、被覆材下腐食）と呼ばれる外面減肉が生じることがある。また、配管内面ではエロージョンやピッチングによる減肉が生じるリスクがある。大型プラントでは、被覆配管は総延長が数十kmと膨大であるため、被覆材を解体せずにスクリーニングして、被覆解体後の2次検査が必要な範囲を絞り込むことが求められる。放射線透過法は、被覆材を解体せずに被覆配管の減肉状況が視覚的に把握できる優れたスクリーニング方法である。