開腹手術での側方郭清とトラブルシユーティングレジデントへのァドバイス

摘要

開腹手術における側方郭清は，腹腔鏡手術やロボッ卜手術よりも迅速かつ確実に行う必要がある. 再発手術への前段階での修練として，骨盤内臓器全摘術などを見据えて手術を行うべきである.骨盤内血管は頭側-尾側方向，右側-左側方向，腹側-背側方向の立体構造（3次元）を意識して郭清する.Phase Ⅲのランダム化比較試験：JCOG0212の結果から，ステージⅡ， Ⅲ期の下部直腸癌に対し，直腸切除の国際標準手術であるmesorectal excision (ME) 単独は，国内標準手術であるMEと自律神経温存D3 郭清術（側方郭清）との比較において，非劣性は確認 されないことが明らかになつたこの結果は論文， 学会などでよく報告されているが.