不明熱精査開始から1年後 に全身性浮腫と急性腎障害 が出現した70歳男性

摘要

患者:70歳,男性主訴:発熱,体重減少現病歴：生来健康で生活自立していた.X- !年5月に倦怠感と発熱を主訴に前医を受診し た.血液検査でCRP高値や正球性貧血など慢性炎症の所見を認めた.血液培養は陰性,造影 CT,心エコー,上下部内視鏡検査など精査施行されたが原因は不明.7月上旬頃から38°C 以上の発熱が続くようになり,半年で10 kgほどの体重減少を認めた.リンパ腫を含めた不 明熱の精査目的でX — 1年7月に血液内科外来を紹介受診した.経過中,抗菌薬の曝露歴は ない.動物との接触なし.既往歴:高血圧 アレルギー歴:なし内服歴:なし.健康食品，市販薬,漢方薬の摂取なし生活歴:独居，ADL自立,農業をしている身体所見:身長168 cm,体重60 kg,意識清明，体温37.6 °C,血圧11 8/63 mmHg,脈拍 82回/分整,呼吸数1 6回/分,Sp〇2 99 (room air)頭部:結膜充血?黄染なし,出血斑なし,側頭動脈圧痛なし,Stiffnessなし口腔内:問題 なし 歯:圧痛なし,舌問題なし 頸部:圧痛なし，リンパ節腫大なし,甲状腺腫大なし 胸 部:呼吸音清，心雑音なし 腹部:平坦?軟，圧痛なし,CVA叩打痛なし,脊椎叩打痛な し 皮膚:紫斑なし,発疹なし,Peripheral signなし そのほか,睾丸腫大なし,圧痛なし,下腿浮腫なし