三菱電機では,働き方改革の一環として業務のペーパーレス化を推進するため,全社統一の新たなワークフロー基盤を構築し,展開した。2020年,新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて,テレワークの推進や業務効率化の必要性が急速に高まった。しかし,当社内に数多く残る紙とハンコを前提とした業務がペーパーレス化を進める阻害要因になっていた。そこで,従来のワークフロー基盤を刷新し,多種多様な業務に対して利用者自らがワークフローを設定·導入できる新たなワークフロ一基盤“MELGIT-WF(Mitsubishi ELectric Global IT platform service-WorkFlow)”を構築し,業務の見直しを進めることにした。MELGIT-WFに求める要件として,“早期導入できること”“社内の業務システムと連携できること”を掲げた。これらの要件を実現するため,ワークフロー機能を持つクラウドサービスを利用するのではなく,ワークフローパッケ一ジ製品をパブリッククラウド上の共通システム基盤である当社グループクラウド“MELGIT-cloud”上で構築する方式を採用した。その結果,3か月間でMELGIT-WFを構築し,各種業務での運用を開始することができた。併せて,定着化を図るための取組みや仕組みづくりを実施し,業務のペーパーレス化を進めた。また,全社的な業務効率化·ペーパーレス化推進活動プロジェクトを立ち上げて,2023年9月までに当社の関係会社や取引先を始めとした社外との取引業務についても,ペーパーレス化を進めていく。
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