流動·構造シミュレーションの高度化と設備管理への活用

摘要

当社が流動·構造シミュレーションに取り組み始めてから約30年になる。当初は市販ソフトの完成度も不十分であったため、自作プログラムの作成に膨大な時間を費やしたり、計算負荷の問題から2次元モデルに置き換えた検討を行ったり、試行錯誤の繰返しであった。流動シミュレーションはある程度単純化した形状かつ単相定常流れの検討に限られ、構造シミュレーションは弾性解析や定常熱応力解析、および振動問題では固有値解析程度しか対応できなかった。今ふり返れば当初の数年～10年は「成果」よりも「将来にむけての新技術習得／導入」にあたる期間であったといえる。