治療終了から5年後に白血化で再発したびまん性 大細胞型B細胞性リンパ腫の1例

摘要

症例は70歳男性。X-6年5月に扁桃原発びまん性大細胞 型 B 細胞性リンパ腫(DLBCL), stage II, IPI : Low risk, MYC転座陽性と診断した。R-CHOP療法6コース施行し, PET/CTで頸部に残存を認め,頸部と扁桃に放射線照射を施 行し,MTX髄注を追加した。X年8月に発熱,息切れが出 現した。WBC 167,60〇/川,Hb 9.5 g/dl, PLT8.1万/μl,異 常リンパ球97.0%を認め,骨髄穿刺はdry tap, CTではリン パ節腫大病変なく,急性リンパ性白血病疑いで入院し,PSL で治療開始した。末梢血でTdT陰性,CD20陽性,白血病キ メラスクリーニング陰性,MYC転座陽性から,DLBC Lの 白血化再発と診断し,Pola-BR療法を導入し,奏効してい る。DLBCLの骨髄原発は稀であり,特に晩期の白血化再発 の症例は貴重である。