新梢伸長抑制剤で 強樹勢ブドウの 新梢管理の省力化

摘要

「シャインマスカット」は、国内の 栽培面積や生産量が急増しているが、 強い需要に支えられて高価格を維持 している。この画期的な高品質品種 の誕生は、兵庫県においても農家経一 営の安定や新規就農者の増加に貢献 している。ブドウ栽培において結実 管理には多くの労力を要するが、こ れと同時期で、結実管理に次いで作 業時間が長いのが新梢管理であり、 しかもその適否は果実品質に大きく 影響する。「シャインマスカット」は、 本県では!13型(主枝長16吗、または WH型(主枝長32m)の短梢剪定栽培 が行われており、長梢剪定栽培の産 地でも短梢剪定栽培が取り入れられ ることが多い。短梢剪定栽培は密植 による早期成園化が可能であり、剪 定や結実管理が平易で効率的になる が、結果母枝の切り返し程度が強い ことから新梢伸長が旺盛になりやす い。高品質生産を図る上で、生育期 間中は適正な葉数篥面積)を維持す る必要がある。しかし、多くの労力 を要するため適切に管理されず、果 実品質の低下につながることも多い。」 そこで、新聾理の省力化を図るた4 め、その伸長を抑制する植物成長 節剤フラスタ—液剤二 般名、メピ ー コートクロリド液剤)の効果的な利 用法を明らかにした。