発熱と頭痛の後に視力低下, 難聴をきたしたがステロイド 投与で改善した女性

摘要

患者:28歳,女性主訴:頭痛，発熱,視力低下,難聴現病歴:ADL自立の28歳女性.半年前に断続的な両側側頭部の頭痛と発熱が出現した.5カ月 前に体幹などに紅斑が出現したが自然消失した.3力月前に健診で視力低下を指摘された. 2カ月前から近医で緊張型頭痛として対症療法されたが無効だった.1力月前に左難聴を耳 鼻科で突発性難聴と診断され,デキサメタゾン（デカドロン‘り8 mg内服開始した.デキサメ タゾン開始後に頭痛が消失したが,4 mgに漸減された後に頭痛が再燃し,巨細胞性動脈炎疑 いで当院に紹介された.既往歴:両側卵管閉塞,膀胱炎内服薬：トラマドール塩酸塩?アセトアミノフェン配合剤錠（トラムセット?）職業歴?社会歴:警察官,性交渉パートナーは夫のみ家族歴?動物曝露歴?海外渡航歴?アレルギー歴:特記なし身体所見:身長!70 cm 体重67 kg,体温36.4￠,脈拍82回/分,血圧1 01/67 mmHg, SpO2 98% （^内気）,呼吸数16回/分，意識清明頭頸部:結膜蒼白/黄染なし,リンパ節触知せず,口腔内異常なし胸部:心音,呼吸音異常なし 腹部:平坦?軟,圧痛なし 四肢：皮疹なし,浮腫なし