非階層クラスタ一分析を用いた日本の熱中症リスク、マップの作成

摘要

今年8月、静岡県浜松市で日最高気温41.rcを記録したことは記憶に新しい。温暖化や高齢化の影響でさらに熱中症被害が拡大すると予想され、熱中症の予測は喫緊の課題である。熱中症リスクの評価には、日最高気温のほか、日本ではWBGT (湿球黒球温度）がよく使われている。一方の欧米では、UTCI (Universal Thermal Climate Index)を使った熱ストレスの評価が盛んにおこなわれている（Br6de et aゾ.，2012 ； Napoli W aゾ.，2018)。本研究では、熱中症の救急搬送数と気温.WBGT 、 UTCIとのあいだにみら れる量的関係から、熱中症リスクの気候学的な地域差を明らかとし、古典的気候区分との比較を試みた。