4カ月間断続的に発熱, 寝汗,体重減少をきたす 73歳男性

摘要

患者:73歳,男性主訴:4カ月間断続的に遷延する発熱現病歴:もともとの生活力は完全自立の方4カ月前からとくに誘因なく 38° C台の発熱，寝 汗が出現し,近医受診し肝逸脱酵素上昇を認めたため肝炎疑いで近医に入院した?無治療経 過観察で〕週間程度で解熱したため3カ月前にいったん退院したが，入院］カ月前に再度 38°C台の発熱を認め近医受診し,胆管炎疑いで入院となった.ERCPを2度施行されたが有 意な所見は認めず,メロペネ厶を含む複数の抗菌薬使用をもっても改善がないため，当院に 転院した.既往歴:腹腔鏡下胆囊摘出後，大腸ポリープ切除後，脊柱管狭窄症(L4/L5,無治療) 内服歴:常用薬なし社会歴?職業歴：無職,パートナーは妻のみ,過去も含めて風俗店利用歴なし 家族歴:特記すべき事象なし 動物曝露歴?海外渡航歴:なし アレルギー歴:なし 身体所見:身長!67 cm 体重58kg (体重減少4kg),体温37.9°C,脈拍84回/分整,血 圧 102/69 mmHg, Sp〇2 98% (room air),呼吸数 12回/分，意識清明(E4V5M6)頭頸部:結膜蒼白なし/結膜黄染なし,明らかな頸部リンパ節を触知せず.口腔内浸潤,S 歯なし 胸部:心音，呼吸音に異常なし 腹部:Murphy徴候陰性，肝臓は触れず,Traube 三角叩打にて濁音あり,脊柱叩打痛なし 四肢：下腿浮腫なし