日野ノンステップミニバス：「ポンチョ」手軽でキュートなコミュニティバス

摘要

今年の3月、改正道路運送法施行による規制緩和を受けて、全国各地の一般路線バスで運賃値下げの動きが目立っている。バス事業は近年、自家用車の普及や少子化に伴い、利用者が減少傾向にあり、規制緩和で新規参入や料金競争の激化が予想される中、路線事業者は利用者を囲い込もうと懸命だ。一方、関心が高まる小規模需要のバスサービスに導入された前輪駆動小型ノンステップバスが注目を集めている。特に、都市部周辺でのコミュニティバスやワンコインバス、過疎地や高齢代が進む市町村では、自治体運営による小型路線バスが堅調に増え続けている。 この現象は依然バス全体の生産台数が好転する兆しのない状況にあつて僅かながら明るさを感じきせるコミュニティバス市場であつた。今後、国内メーカーの参入が期待されている。 その中で、日野自動車が国内初となるコンパクトボデーのノンステップバス「ポンチョ」ガ発売された。このバスは、4月から市街地循環バスとして、松本市内で2台がデビューしていた。 フランスのプジョー社製のシャシに日野の小型バス「リエッセ」のボデーを架装したもので、国内では初めてのケース。 従来のか型バスよりサイズが一回り小さく、狭い住宅街での運行が可能なうえ、ミニサイズながら乗車定員は20人乗りと、いま最も注目されているノンステップのコンパクトバスである。 早速試乗する機会を得たので紹介しよう。