ァトピー性皮膚炎のかゆみに対する タンニン酸の臨床的有用性

摘要

ァトピー性皮膚炎患者の多くは，汗が貯留しゃすい部位に皮疹が多く分布する傾向にある。また， スポーツのあとなどの発汗時，高温多湿な夏季あるいは就寝時の発汗により，皮膚炎が増悪し，かゆみが増強することも多い。そのため，発汗刺激あるいは分泌された汗がァトピー性皮膚炎患者の症状悪化因子の1つと考えられ，適切な入浴やシャワー浴はァトピー性皮膚炎の重要なスキンケァとして認識されてきた。しかし，汗がどのようにしてァトピー性皮膚炎を悪化させるのかということについては長い間不明であった。