編集後記

摘要

小樽港の防波堤を構築した廣井勇先生は，その構築の際に火山灰をコンクリートの材料とする方法を考案し，試験と施工を重ねて，このコンクリートが厳しい海洋環境にも耐えられることを実証して構築しました。さらに，その後100年以上の耐久性試験を行えるように，供試体を6万個以上作製し，今でもその試験を行っているということです。このように，長寿命が要求される土木構造物に新しく開発した材料を用いる場合には，その材料の長期特性を把握していくための方針を策定して実施していくことが重要になると思われます。