農で暮らしをたて，医で命を守る 一中村哲医師とPMS—

摘要

1984年に日本キリス卜教海外医療協力会 がらパキスタンのペシャワールに派遣され た中村哲医師は1988年からアフガニスタン の山村無医地区での医療活動に献身した。 診療所を開設し，ハンセン氏病ほが医療で 多くの人々を救った。ところが，2000年の大干ばつでアフガニ スタンは飢餓にさらされ，診療所では栄養 失調の患者が汚水を飲んで次々と死んだ。 中村医師は医療だけでは命を救えないと 「PMS (平和医療団,日本）水源対策事務 所」を設け，多くの現地人の協力を得て 660力所の井戸を再生した。さらに，干ば つを克服するため，03年6月から大規模な 用水路建設を開始した。