慢性ロスがなくならないのは、実は単純な理由だった

摘要

故障が出た、不良が出た、というと当然その原因を明らかにすることを、我々はごく当たり前に行っている。しかしその結果、うまくいったケースはあまりにも少なく、再発で悩まされているのが多くの現場の実態であろう。再発することが多いから処置対応だけはやけに早い。そんなことから『なくすることよりも治す（動かす？）方がうまい』、などと椰輸される始末である。TPMを進めていく際の心構えの一つに、これまでの発想を変える、というのがある。これを実践での体験を通じて身につけるのが、トラブル解決の場であるといえる。このときの原因追求のアプローチの考え方や進め方を変えることで、これまで悩んでいた不良や故障の解決に結びつく可能性が格段に高くなる。その答えは、これまでの『原因は何か？』というアプローチを改めることにある。今回は、このことについて触れてみたい。