サステナブルなモノづくりのために 第48回 チャット機能は怖い

摘要

さて、前回からのサーキュラー·エコノミーの小ネタの続きである。前回は、サーキュラー·エコノミーのISO規格をつくる委員会（TC（Technical Committee）323）で、議長国がいろいろ強引に進めるので困っているというのは半分言いわけで、「サーキュラー·エコノミー」に対応しうる哲学というか、これに対抗できるコンセプトを持ち合わせていないのでお手上げである、という話を書いた。思うに、「循環型社会」というコンセプトは良かったのだろう。日本的にふわっとした概念で、いろいろなものが入る。しかしその結果、いろいろコンセプトが出てきても、「循環型社会」の中に含まれてしまうか、亜流だと思われてしまうので、なかなか「循環型社会」を超えるコンセプトが出てこないのかもしれない。このISO TC323の総会が、オンラインで1月18日から1週間開催された。パリ時間で開催されるので、午後9時からとか、最長夜中の1時半まで付き合わされた。まあ、アメリカ大陸の人は逆に早朝になるので、どっちが楽だかわからないが…。やっぱり、欧州を中心に世の中は回っている。