事業参入のための戦術と留意事項

摘要

指定管理者制度は，いま始まったばかりで,まだまだそういった部分がまったく考えられていない。 しかし。 つぎの3年や5年が終わった時にはあっちからもこっちからもそういうような,いろいろ声が上がってくる。 たぶん,いままでやってきた指定管理者は,つぎにエントリーすらしないということが発生すると，大きな問題として新聞紙上を賑わすことにもなるかもしれない。 企業の論理と行政の論理というのはまたそこでちょっと合わないところも出てくる。 その時にNPOというのも必ず参入してくる。 企業だけでなくて，今回の指定管理者制度としては,NPOの道が開かれている。 そこを押さえておきたい。 また，財団法人·社団法人もなくなってしまう。来年の通常周会で新しい非営利法人というのが誕生する。 そうすると中間法人と財団法人，社団法人が一つになる。許認可が無くなって,誰でも作れるようになる。 財団法人，社団法人というのは誰でも作れる。 そういう意味では，新たに参入するところも非常に多いし，指定管理者制度は特にお上の監督義務がないだけにNPO法人を辞めて，新しい非営利法人に衣替えしていくところが，多くあると思う。したがってより良い指定管理者制度というのを提案していってもらいたい。または，この制度が本当に鳴り物入りで始まったにも関わらず，3年後5年後には批判の嵐でいつかまた終わってしまうなんていうことに成りかねない。 であるから,今度は選定された皆様方の責務として，より良いものにするために，意見を出し,改善をし，工夫していくべきである。 これからのことも考えて，総合的にこの指定管理者制度自体を良くして行くという気持ちで業務に当たってもらいたい。