循環器救急での大学院型特定行為研修修了者の活動

摘要

筆者は看護師として手術室，救急，ICUを経験した後，2012年に藤田医科大学大学院へ進学した.2年間の大学院を卒業後，2014年に日本NP教育大学院協議会によるNP資格試験に合格した.藤田医科大学病院，市中病院にて2年間の卒後各科ローテーション研修を修了した後，現在の市立川西病院へ大学院型特定行為研修修了看護師(便宜上，以下診療看護師とする）として就職した.市立川西病院は，病床数250床，医師38.3人(常勤換算）の中規模病院である.現在は診療部に所属し，主に内科を中心とした活動を行っている.当院の循環器内科医師は3名在籍しているが,外来業務，カテーテル検査，治療を含めた日常業務は多忙を極めており，救急患者対応も含めるとその業務量は過剰となっている.そのため，医師の業務の一部を他の業種にタスクシェアすることでその負担を軽減し，患者の安全，他の医療職との連携等の役割を担える中間職種(mid-level provider)が必要とされている.