キャビアはご褒美、目的じゃない ~沼津酸素工業がきっかけ、 設立された組合がチョウザメ出荷開始

摘要

19年からチョウザメを育てている函南ちょうざめ企業組合(岩野三郎代表理事)は、1月8日、静岡県の函南町にォープンしたチョウザメ専門のィタリアンレストラン『sensa-Banbetsu(千差万別)』にチョウザメの出荷を開始した。同組合の設立は、もともと近隣の宿泊施設で育てられていた150匹のチヨウザメを沼津酸素工業が25年に引き取り、地元のLPガス販売会社 岩野石油を営む岩野氏の紹介で町内 の古い養殖施設を借りて養殖を始めた事を発端とする。かつて函南町には湧水を利用した鱒や鲇の養魚場が栄えていたが、いずれも後継者がおらず施設は荒廃していた。湧水は現在でも豊富で、しかもチョウザメの生育に適している。そこで、養魚場跡地を活用し、本格的に地域の活性化·雇用促進を目指していこうと、地元有志が21年4月、「函南ち ようざめ企業組合」を設立、チョウザメに関する事業を移管してスタートし、“チョウザメで町おこし”を模索し始めた。