電磁波レーダを用いた鉄筋コンクリート鉄筋の高精度自動腐蝕判定法－電磁波レーダを用いた先端的非破壊検査技術

摘要

前回は、電磁波レーダを鉄筋に直交交差させたときの鉄筋のかぶりと鉄筋の腐蝕非破壊検査システムの解説を行なったが、その後フィールドテストを繰り返すと、鉄筋の腐蝕に関しては、鉄筋に沿って一様ではなく腐蝕レベルが大きく変化しているものが多いことがわかった。そこで本解説では、鉄筋腐蝕を5段階表示する現場のユーザーの立場に立ち、鉄筋に沿ってレーダを走査したときに「鉄筋の腐蝕を5段階表示で出力できるシステム」の解説を行う。なお本システムは、腐蝕の変化が大きいときは、当該鉄筋のどこがどの位の腐蝕レベルなのか、詳細な内容も併せて出力できるものであり、フィールドテストでは100％正確な判定が行えていることも示す。