東京地下鉄株式会社におけるPMSMシステム導入の効果とさらなる省エネへの取り組みについて

摘要

東京地下鉄㈱（以下、東京メトロ）においては、1つの解として、主電動機のロータに永久磁石を適用した永久磁石同期電動機（PMSM：Permanent Magnet Synchronous Motor）の主回路システムの導入を2007年から始めた。PMSM は、従来の誘導電動機（IM：Induction Motor）と比較し、回転子に永久磁石を利用するので、従来の誘導電動機で発生していた二次電流による銅損がゼロになり、高効率となる。本論文においては、最初の適用から6年を経過したPMSMシステムの導入による省エネ効果と、さらなる省エネ化の取り組みについて報告する。