共同活動メンバ間での共在人数可視化による遠隔アウェアネス支援

摘要

共同活動におけるコミュニケーションでは相手への気遣いが求められることがある．そのためには相手の状況を把握する必要があるが，過多な情報共有はプライバシ問題を引き起こすことに注意しなければならない．そこで本研究では，同一空間に共にいるメンバ数（共在人数）という相手の状況を示すのには一見不明瞭な情報を提示することで，プライバシに配慮したアウェアネス支援を目指す．共在人数に加えて，共同活動メンバ間では共有している事前知識があり，これらの組み合わせて事足りる状況推測が行えると考えられる．共在人数の可視化方法として，リスト，花形，渦巻きの三つの方法を提案し，被験者実験を通してプライバシ及び推定精度について検証した．