放電加工アークプラズマ内蒸気密度の分光測定による工具電極消耗率の決定メカニズムの解明

摘要

形彫り放電加工は工具電極形状が転写される加工であるため，加工精度を向上させるには工具電極消耗量を可能な限り少なくする必要がある．このことから，これまでに電極消耗に関する研究が多く行われている．従来の研究は，工具電極·工作物の熱物性値が工具電極消耗量に及ぼす影響を調べた報告，極性による消耗量の違いを調べた報告，工具電極表面へのカーボン付着が工具電極消耗量に及ぼす影響を調べた報告の大きく3つに分類される．その中で本研究は，工具電極表面へのカーボン付着と工具電極の消耗量との間に直接の因果関係が存在することを証明しようとする研究である．