含セレン有機伝導体の最近の進歩:新合成法·新物質·新伝導体

摘要

高い電気伝導牲をもつ有機化合物の研究は，1950年代のペリレンーハロゲン甜体まで遡ることができるが1），今軋　 有機伝導体，または分子性導体と称される高伝導性有機物の研究の発端となったのは，1973年のテトラチアフルバレン（TTFトテトラシアノキノジメタン（TCNQ）紺件の金属的伝導性の?発見であろう2）。 TTF·TCNQは，500ScIT「1に述する高い室温伝導度を持ち金属的挙動を示すが，59Kで絶縁体に転移する。 この紺件の結一馴楷造は，ドナーであるTTFとアクセプターであるTCNQが，別々に槽闇カラムを形成した分離楷層構造であり，両カラム間の部分電荷移動により生じた伝導電子により，カラム楷層方向に金属的な伝導体一次元伝導体）となる。