建築材料の保水性，吸水性及び蒸発性試験方法の検討

摘要

ヒートアイランド対策技術の一つである保水性建材の実証を行うにあたり，その性能を把握する方法が標準化されていない現状において，まずその試験方法について検討を行った．その際，保水性建材としての基礎的性能を把握することに重点をおくとともに，試験室のような安定した環境において定量的な結果が得られること，なども考慮した．また，本研究で検討した試験を実施した．その結果，保水性建材の性能として①水分を蓄える性能（保水性），②水分を短い時間で吸収する性能（吸水性），③水分を蒸発させ表面温度の上昇を抑制する性能（蒸発性）の3項目に対して，その性能を示すことができた．