元売系列セルフ3,425カ所，全石連調査では4千の大台目前

摘要

昨年12月末の元売系列SS総数は38,561カ所となり9月末対比で201カ所，3月末対比で821カ所減少したことが，本誌の調べで判明した。 一方，セルフSS数は3,425カ所で9月末比193カ所，3月未比487カ所の増加。 SSのセルフ化比率は9月末から0.6ポイントアップし8.9％。 セルフの増加ペースは，ピークアウトした15年度から一段とスローダウンしてきたが，依然成長過程にあり，全石連が調べた同月末の調査でも，全国で3,973カ所に達し4千カ所が目前。 3月末から580カ所の増加となっている。 とかくガソリン市況への悪影響が取沙汰されるセルフの増加問題。 低コスト量販の神通力は薄れがちとはいえ，周辺に及ぼす有形無形の圧力は決して小さくない。 元売社有セルフの増加ペースは鈍化してきたが，新所開設の度に繰り返される市況上のゴタゴタは絶えることがない。 「量より質」が叫ばれる一方で，量販の象徴であるセルフSSの着実な増加は，小売業界の置かれた相も変わらぬ状況を物語っているようでもある。