燃料油販売量4.2％のプラス

摘要

4月の石油製品需要は燃料油合計15,998千klで前年比4.2％の増加となった。4カ月連続のプラス。ナフサ，C重油以外はプラスとなったが，前年実績が20年ぶりの低水準だったことの反動が表れた面が大きく，需要規模自体は1,600万klを割り込hでおり，とても高水準とはいえない。油種別にみると，ガソリンが3.9％増，ナフサが2.4％減，ジェットが23.2％増，灯油が35.0％増，軽油が5.0％増，A重油が1.8％増，C重油が11、9％減となり，下旬に気温が下がったことから灯油が大きく伸びている。一方，4月の原油処理量（精製業者分）は17,431千klで前年比104.1％。好調な需要に対応するため，3カ月ぶりに増処理となった。製油所の稼働率は76.2％で，前月比3.0ポイントのダウン，前年比3.6ポイントのアップ。4月の製品生産は16,184千klで前年比4.9％の増産。C重油以外は軒並み増産となっている。4月の製品輸入は2,216千kl，輸出は2,374千kl5カ月ぶりに輸出量が輸入量を上回った。以上の結果，4月末の燃料油在庫は10,607千kl（流通在庫は含まず）で，月間30千klの増加となった。前年同月末比91.6％となり，3カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間315千klの減少し1,347千kl。販売が急増したため，前年同月末比71.4％と前年レベルを大きく下回っている。