需要7カ月ぶり前年割れもブタン強く＝9月分及び19年度上期分LPガス需給実績＝

摘要

9月のLPガス需要は前年同月比1.6％減の1,329千トン，となった。 前年割れとなるのは7カ月ぶりのこと。 ブタンは引き続き10.1％も伸びたのだが，プロパンは8.2％もの大幅減少。 昨年までとはプロパンとブタンが入れ替わったような展開となっている。 上期の需要をみると，それは一層明確になる。 プロパンは3.9％も前年同期を割り込hでいるのに対し，ブタンは15.2％も増加したのだ。 これは元売各社がブタン販売をナフサ市況リンクに変えたためで，ちょうど今年は「ナフサ高·ブタン安」の国際市況展開となったために，石油化学向け販売がとりわけ好調となった。 ただ，これがいつまでも続くわけではない。 8月半ばからは「ナフサ·ブタン価格格差」が大幅に縮小。 現在では「ナフサ·ブタン同値」となっている。 ブタン需要に上期の勢いはない。LPガスの輸入CIF価格は，CPが高騰するのを受けて高値が続いている。 6月に円建て74,873円／トンとなったが，9月も70,144円だ。CPが11月には730～755ドルにも跳ね上がったため，一時的に下げてもこれからは急騰する。 元売の仕切価格も11月の10,000円／トン前後の上げに続いて，12月も10,000円どころの上げとなる。