日米EUがRE·W·Moで中国に対しパネル審理を要請--中国は輸出規制で秩序維持/西側は中国内外の価格差で競争上不利に

摘要

アメリカやEU，日本は12年3月13日に，レアアースやタングステン，モリブデンの輸出規制を行う中国を相手に，世界貿易機関（WTO）で2国間協議をそれぞれ始め，6月27日にパネル審理（第1審）を要請した。中国は公害や労災などの社会問題を解決し，資源保護や産業高度化を目指してきたが，困難な国内調整を後回しにして実施しやすい輸出税制で対応してきた。タングステンは中国五鉱集団を中心に集約が進むものの，レアアースは業界集約が進hでいない。レアアース各社は中央の各省庁や地方政府と結びつきて既得権を維持し，採掘·生産量や環境の規制が守られていない。中国は輸出規制で採掘·生産に一定の秩序を生み出してきたが，レアアースは中国内外の価格差が広がり，中国外の需要家は著しく不公平な立場となっている。アメリカやEU，日本はWTOの場で中国の輸出規制の撤廃を目指ず。