モンモリロナイト酸化スズ微粒子複合体の調製·構造とその固体酸触媒特性

摘要

スズイオン交換したモンモリロナイト（Sn-Mont）を合成し，ICP分析，窒素吸着測定，粉末X線回折，TG，TEM，~(119)Sn－MAS-NMR，XAFSによって，その構造を解析した．その結果，Sn-Mont中のSn種は，単純なSn~(4＋)イオン種ではなく，Sn-Montは，イオン交換換作中に積層構造が崩れcard-house構造をなすMont層間にSnO_2微粒子が保持された構造をとることが分かった．Sn-Montを固体酸触媒として，嵩高いケトンに対するシアノシリル化や，Strecker反応に適用し，良好な結果を得たので報告する．