需要家施設スマートグリッド情報モデルFSGIMの制御機能の検討

摘要

ISO TC205にて，スマートグリッドの需要家施設向け情報モデルFSGIM（Facility Smart Grid Information Model）の規格化が進められている。筆者等はスマートグリッドにおける需要家施設サービス·インフラ調査専門委員会（略称SGTEC）にて，日本におけるビルなどの需要家施設のエネルギー管理を統合的に行うための情報モデル（SGTEC-CIMモデルと称する）の検討を行ってきた。その特徴は，1）地域／建物／設備の3階層モデル，2）各階層における設備·計量·制御機能，3）設備種類（照明，空調など）／位置（階，部屋）/回路·負荷優先度などの利用目的別モデルである。本論文ではSGTEC-CIMモデルの主要機能である制御機能がFSGIMにより表現の可能性の検討および，ドメイン間で異なる情報モデルについてのオブジェクトマッピングによる相互運用性の検討を行った結果を報告する。