チェルノブイリ事故から15年私たちが学hだことIV.事故現場の今

摘要

ウクライナの首都キェフから北に約30kmのところに，チェルノブイリ原子力発電所は，森林や元々牧草地であったと思われるような静かなたたずまいの中，忽然と現れる。 特にシェルターは異様な圧力をもって我々の目の前に現れる。 このシェルターは事故後，約半年かけて建設された。 シェルターはウクライナ語ではウクルチェと呼ばれ，一般的にはサルコファーガス（石棺）とマスコミ等を通して認識されてきた。 事故後10数年を経過した現在でも，シェルターの外観ははとhど変化なく，そして内部も当時の様子をそのまま伝えている。しかしながら，細部では少しずつ変化が認められている。