最新の立体交差急速施工技術：「URUP工法」によるアンダーパス試験施工の実績報告

摘要

都市部では多くの交差点で慢性的に渋滞が発生し、多大な経済損失につながっている。 このような交差点では立体化工事が必要とされているにもかかわらず、工期が長いことや工事による二次交通渋滞など周辺環境への影響問題等があり、着工へと進まないのが現状である。 そのような背景から当社は交差点の地下立体交差（アンダーパス）を、従来の工法に比べて最大1/3の工期で急速施工する「URUP（ユーラップ/Ultra Rapid Under Pass）工法」を日立造船㈱と共同開発し、本誌4月号にその概要·特徴を紹介した。 本稿ではURUP工法の最大の特徴であり、世界でも例を見ないシールドマシンの地上発進、地上到達を弊社技術研究所内で実験機により試験施工した実績を中心に述べる。