日本のモノレール動向と課題

摘要

わが国の本格的なモノレールは，昭和32年（1957）東京上野動物園内から始まった．園内に建設した0.3km単線の懸垂型モノレールで，鉄道免許を受けたモノレールの第1号である．その後，海外の技術を導入した国内車両メーカーが技術開発に努め，新しい交通機関として，懸垂型および跨座型モノレールの研究が進hだ．昭和39年（1964）9月には，世界最初の都市交通用跨座型モノレールとして，浜松町駅～羽田駅間13.Okm（複線）が開通した．現在，今年8月10日に開業の沖縄都市モノレールを加えてモノレールの営業路線は11事業者13路線にのぼり，営業路線合計は100kmを超え，塀瀬14年度の年間乗客数は1億4千万人を超えるに至っている．この他，日本のモノレール技術は海外にも進出している．