InnoTrans2010東芝出展概要と世界の鉄道技術

摘要

東芝は鉄道部門での更なるグローバル展開の拡大，強化を目指しており，海外鉄道業界における「東芝」ブランドの醸成，エコ·リーディングカンパニー東芝のアピールを目的として，初めてInnoTrans2010に出展した．InnoTransは，1996年から2年毎に開催され，業界ユーザに最新製品と技術を紹介するための鉄道技術専門見本市として定着している．前回（2008年）のInnoTransでは来場者数が109カ国から約9 万人訪れ，今回のInnoTransでは約10万が来場．このように多数の来場者となる鉄道関係の展示会は他にはなく，東芝製品をアピールする好機と考え出展することとした．同時に，グローバル展開の拡大，強化を図るうえでは，世界各国メーカの技術動向なども調査する必要もあると考え，InnoTrans会場での調査を行った．本稿では，当社におけるInnoTrans2010への出展内容，及び今回のInnoTransにて感じた技術動向を中心に紹介させて頂くこととする．