地図コンテンツ業界の方法論によるロボット用環境情報の構築と利用の分離－マップデジタイズ法によるロボットを用いない環境情報構築

摘要

一方で，このようなロボットの性能向上に伴い，設定される課題の難易度が非常に高くなってきたことから，現地での繰り返しの作業が難しい遠隔地のティームにとっては，完走することはますます困難なものとなってきている．そこで我々は，このような現状に対するアンチテーゼとして，「ロボット実機を用いた環境情報構築を行わないこと」，「現地での実験走行を行わないこと」という独自の課題を設定し，「福岡大学フューチャービジョン」ティームとしてつくばチャレンジ2009に挑戦した．もちろh，これは，我々の活動拠点の福岡市とつくば市とが地理的に大きく離れていることが，この課題を設定した大きな理由の一つでもある．本論文では，この挑戦を決意した経緯，この挑戦を成功させるために行ったこと，そしてこの挑戦によって得られた知見について述べる．