低温成形可能な高分子材料·バロプラスチック

摘要

そこで，圧力を加えるとこの相分離曲線を押し下げる場合がある．その結果，図中の点が加圧下では相分離曲線（太線）の上に位置するため，disordered state（相溶状態）となる．よって，このPBAとPSからなる高分子二相系は室温域で流動性を示すと考えられている．それでは，相分離構造を有する高分子多相系は全てこのような圧力相転移現象を示すのであろうか？答えは否である．しかしながら，圧力相転移の可能性をギブズ自由エネルギーの変化(△g_(mix))から予測することが出来る．以下に簡単のため，高分子二相系においての事例を述べる．