漁業と異業種の連携に向けて

摘要

漁業や漁村の活性化に向けた新機軸として、漁業と異業種が連携して事業を推進する動き が生じている。これは、漁業や漁村に不足しているスキルやノウ八ゥを異業種と連携して呼 び込むことで、漁業経営の改善や地域の振興が期待されるからである。たとえば、水産物の ブランド化において、漁業経営体が品質向上から販路確保、宣伝広報を行うことは、ノウ八 ゥの不足が危惧される上に、労働面や金銭面で過剰な負担を招きかねない。この場合、商品 開発能力や販路を保有する異業種と連携することが、ブランド化の実現に向けた一方策とな る可能性がある。