《特集：省エネルギーのための計測·制御》：ILVA型·diva型コーン式流量計＜可変オリフィス機構を採用した省エネ原器＞

摘要

本年2月16日に京都議定書が発効され、来年4月から省エネルギー法の一部が抜本改正されることになっている。 従来の熱と電気の区分を廃止し、熱と電気を合算した消費エネルギーをベースに規制される点が大きな改正内容であり、流量管理を含めた省エネルギー対策を抜本強化することを目的としている。 熱の省エネの主役となる蒸気流量を計測する際には、当然のことながら蒸気用流量計を使うことになるが、多くの蒸気用流量計に精度面で問題があることは事実である。 蒸気ボイラを例に挙げると、給水量に対して計測された蒸気量が少なすぎるなどの事例をよく耳にする。蒸気用流量計として製造された機器が、なぜそのような計測結果になるのかという理由を蒸気特有の問題点を確認しながら解説していきたい。